BLのデザイン

BL漫画の装丁を中心に、デザインを真面目に見ていくブログです。装丁やデザインについて勉強中。

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2016/09/13

ルーヴル美術館特別展『LOUVRE No.9』

現在、森アーツセンターギャラリーで開催されている
ルーヴル美術館特別展『LOUVRE No.9』に行ってきました!
ルーヴル6
この展示は、「ルーヴル美術館BDプロジェクト」で生まれた作品が展示されています。
ルーヴル美術館に展示されている作品や、美術館そのものを題材として
BD(やマンガ)の作品を制作するという試みです。
詳しくは、『LOUVRE No.9』のホームページをご覧くださいませ。
東京での会期は9月25日までです!

BD(ベデ)はバンド・デシネの略称で、フランス語圏で生まれたマンガのことです。
展示会のタイトルにもなっているように、フランスではBD(やマンガ)は「9番目の芸術」と呼ばれ、作品の芸術性が評価されています。
BDについては『美術手帖8月号増刊』の、バンド・デシネ特集で詳しく解説されています。

『LOUVRE No.9』とのタイアップ記事も多いので、展示会のガイドブックとしてもオススメです!



まずプロジェクトに参加されている作家さんが豪華です。
日本からは荒木飛呂彦さん、谷口ジローさん、松本大洋さんが参加されています。
また、日本でのこの展示のために五十嵐大介さん、坂本眞一さん、寺田克也さん、ヤマザキマリさんの4名が新作を描いています。

一番の見所は、ダイナミックな空間演出だと思います。
原画や下絵が中心の展示で、作品自体は小さいのですが、
立体像や空間装飾によって作品世界に入り込める仕様となっています。
ルーヴル1
ルーヴル5
(会場に展示されている「サモトラケのニケ」のインスタレーション)
ルーヴルに訪れたことのある方は、懐かしく感じると思いますし、
初めての方は、ルーヴルに足を踏み入れた気持ちになるのではないでしょうか。
それくらい美術館の空気を感じますし、入り込めます。

また、フランスのバンド・デシネと日本のマンガがバランス良く配置されており、それぞれを比較しながら見ることができます。
意識していなかった双方の魅力に気付かされます。
バンド・デシネとマンガを比較するQ&Aのコーナーもあり、わかりやすくバンド・デシネを知ることができました。
メイキング動画や下絵もあり、マンガファンにはたまらない展示となっています。

そして地味にオススメポイントが…、
音声ガイドが、声優の神谷浩史さん!
事前に知らなかったので、会場で私のミーハー心が全開に…
ルーヴル4
普段、音声ガイドをあまり利用しないのですが、気になって借りてしまいました。
いやもう「さすがっ!」としか言いようのない音声ガイドでした…
解説がわかりやすいのはもちろんのこと、
臨場感のある物語の朗読に、より引き込まれました!
600円でレンタルできるので、こちらも合わせてオススメします。

とっても楽しく、刺激を受ける展示でした。
ルーヴル2
東京での会期が終了した後は全国を巡回するみたいです。
お近くで開催がありましたら、ぜひぜひ足をお運びください。

ちょっと失敗したな〜って思ったのが、
展示を見に行く前に、邦訳されている作品は読んでいけばよかったなと。
その方がより感動が大きかったかも…。
なんたって原画を間近で見ることができますからね。
会期がまだまだ先の方は、作品を読んでから展示に行くのも楽しみ方の一つかもれません。


(Amazonの商品ページに飛びます)
私は会場や書店で買った作品を後追いで読んでいます。



今年の2月にフランスに行き、バンド・デシネに興味を持っていました。
とはいえ、全然BDの作品や作家さんを知らなかったので、この展示はとっても良い機会になりました。
ルーヴル美術館にも丸一日いたので、まだまだ続くこのプロジェクト自体にもすごく惹かれています。
ルーヴル3
(ルーヴル・ピラミッド、2016年2月撮影)

パリ市内で書店巡りをした過去記事はこちら↓です。
フランスの書店1…パリ市内の大型書店に行ってみた。
フランスの書店2…パリのオタク界隈であるケレ通りを紹介しています。

日本のBLマンガがフランスで翻訳出版される際、どんなデザインに変換されているのか。
レーベルのロゴに注目して紹介している記事がこちら↓
【フランスのBL】ロゴ編
こちらは、興味のある方はよろしければ(笑



読んでくださってありがとうございました。
何かしらの参考になれば幸いです。
もう一度言います。
東京での会期は9月25日までです!
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2016/04/13

【フランスのBL】ロゴ編

日本のBL漫画が、フランスで翻訳出版される際、どんなデザインが採用されているのか。
今回はレーベルのロゴに注目して、紹介したいと思います。
(フランスで生まれたBL作品というわけではないので、タイトルの【フランスのBL】というのは少し語弊があるかもしれません。しばらくは、フランスで翻訳出版されている漫画のデザインを紹介したいので、このブログ内では使っていきます。)

パリ市内の書店の紹介などを、前回までの記事でしております。
フランスの書店1
フランスの書店2

これまでBLレーベルのロゴデザインについて、まとめて書いた記事がなかったので、比較するためにも、ざっくりと日本のBLレーベルのロゴがどんな感じなのか言及します。

日本のBLレーベルのロゴは、『ボーイズラブ』という固有のジャンルであることを、(特定の記号や図像を使い)説明しないものが多いです。
あくまで、レーベルとしての個性を表現するものとして、ロゴが機能しています。
レーベルの名前の頭文字を使ったデザインが多いです。
最も多い読者層である女性が、手に取りやすいような、シンプルでスタイリッシュなデザインが増えています。
その中でそれぞれ、よりポップなもの、よりエレガントなものなどの個性があります。
昔は(少なくとも00年代には)、配色が固定でピンクが必ず使われているようなデザインの印象が強かったんですけど、だんだんとスタイリッシュなものになっている傾向があります。

ということをふまえて、フランスのBLレーベルのロゴを紹介しま〜す。



まずはTaifu Comics(タイフウ・コミックス)の、BLレーベルのロゴ。
taifu1.jpg
雄記号♂をモチーフにして、「yaoi」の文字を組み合わせています。
配色はこの写真のピンクと黒で固定です。(ピンクっていうか、マゼンタ100%?)
taifu3.jpg
背は雄記号の方向が違うバージョンです。

雄記号♂を使用したロゴといえば、日本のBLファンは『BE×BOY COMICS』のロゴを思い出すのではないでしょうか。
BEBOYrogo.jpg
(『BE×BOY COMICS』のロゴ)
二つの雄記号の重なりで、的確かつ簡潔に、BLというジャンルを表現しているロゴです。
デザインのマイナーチェンジはありつつも、長く愛されているロゴです。
個人的にこの『BE×BOY COMICS』のロゴマークは好きなので、ぜひ今後も変わらないでいてくれたらいいなーって思っています。

雄記号♂は、わかりやすく性別を表示できるので、BLというジャンルの表現に適していると思います。
ですが、日本のBLレーベルでは多用されていません。
BLの認知度が高いから、ジャンルの説明をしなくていいからという理由もありますが、
やっぱり『BE×BOY COMICS』のイメージが強いので、というのも理由の一つとしてあると思います。
あと雄記号には、性的なイメージもあるようで、
(日本では)エンタメ性の高い作品や、性的な場面の多い作品で使われる傾向があります。



あれ、別の出版社のロゴかな?と思いましたが、
同じくタイフウ・コミックスのBLレーベルのロゴです。
taifu4.jpg
おしゃれになってる!
雄記号のドロップシャドウなどが取り去られ、単色で表現できるようになっています。
こちらの方が日本のBLレーベルのトレンドに近いデザインです。

最初に紹介したほうが旧デザインで、こちらが新デザインなのかなーって思ったけど、
そういうわけでもないらしいです。どっちも現役で使用されているみたい。
(こっちだけでいいのでは…)
作品に合う方を使っているのかな?
どういう理由で、二種作ることになったのかわかりませんが、
日本のBLのデザインがオシャレになったから、それに合わせて急遽作った、とかなら面白いなーと思います。



で、さらに、タイフウ・コミックスには「yaoi BLUE」っていうレーベルがあります。
taifu-yaoiblue1.jpg
taifu-yaoiblue2.jpg
基本的には、「yaoi」のシンプルな方のロゴに近いデザインです。
雄記号の方向違いは各種ありますが、「BLUE」と付いているくらいなので配色は固定です。

2011年の9月に新たにできたレーベルらしく、
ウェブサイトの説明には「100%少年愛の世界」って書いてありました。
(私の訳が合っていれば…)
なので、最初に紹介した二つのロゴと比較し、明確なコンセプトの違いがあるのだと思いますが、そこで言う「shonen-ai(少年愛)」の定義がわからず、どういう趣旨のレーベルかいまいちわからんのです。
未成年が主人公の作品をあつめたのか、ピュアな作品をあつめたのか…。
日本で少年愛といえば、竹宮惠子先生の『風と木の詩』や、
萩尾望都先生の『トーマの心臓』などをイメージすると思うんですけど、該当作品を見てもそういうわけでもないっていう。(ショタ漫画でもない。)


結果的に、タイフウ・コミックスのBLレーベルのロゴ三種が、どのような使い分けがされているのか、Webサイトを見ても該当作品を見てもよくわからなかったです。
見た目だけでいえば、「yaoi」の方の二種は「エンタメ性が高く王道」、
「yaoi BLUE」は「さわやかで文学性が高い」みたいな印象を受けます。



ちなみに、タイフウ・コミックス自体のロゴマークはこれです。
taifu2.jpg

また、タイフウ・コミックスは百合漫画の翻訳出版も行っています。
taifu-yuri1.jpg
「YURI」という文字に、桜のイラスト(百合でなく…!?)。
(なんか桜といい、赤い丸といい、「日本」を表現使用としてるのかなっていう印象を受けました。日本由来のジャンルであるっていうところからの連想ゲームなのかな…?)
『桜Trick』といい、百合のイメージのトレンドは桜なのでしょうか…(たぶん違う)

なお、タイフウ・コミックスには「Henntai」っていうジャンルもありました。



続きまして、Kazé(カゼ出版)の、
Asuka collection(アスカ・コレクション)のBLのロゴです。
asuka1.jpg
筆記体の「BL」という文字と、タキシード姿の男性二人のシルエットで構成されたロゴですね。

すごい率直なロゴですね。
わかりやすいし、性的な匂いがあんまりしない点はなんかいいです。
やっぱりこちらも「ボーイズラブ」というジャンルを説明してます。
レーベルとしてのロゴというよりは、ジャンル表記のためのロゴなんですかね。
「BL」っていう文字を乗せた上で、さらにBLを説明する図像を合わせるっていうのは、日本のロゴではあまり見られない特徴です。

アスカ・コレクションは、女性漫画の翻訳をフランスでいち早く始めたそうです。
ということでレディース漫画のロゴもあります。
asuka4.jpg
シルエットと文字で構成するっていう方針なんですかね。



Tonkam(トンカマ出版)のBLのロゴ。
tonkam2.jpg
「YAHOI COLLECTION」って文字と、虹のイラストで構成されたロゴです。
ぱっと見でBLを象徴するような記号はありませんが、
この虹のイラストは、LGBTのプライドカラーからのイメージなのでしょうか?
ただの装飾という可能性も無きにしも非ずですが、私はそうかなって思いました。
このロゴは現在は使われていないみたいです。

現在はこちらの、トンカマ出版のロゴに、「BOY’S LOVE」っていう文字を重ねたロゴが、主に使われているようです。
tonkam1.jpg
少女漫画や少年漫画のロゴも同じ展開の仕方です。




フランスのBLレーベルのロゴの紹介は以上です。
「YAOI (やおい)」と、「BOY’S LOVE(またはBL)」の使用頻度は半々くらいです。
日本ではオリジナル商業作品を指して言う場合、「BL」が使われることが多いですが、
海外では「やおい」も「BL」も区別なく使われているようです。
デザインの傾向としては、文字や図像(あるいは両方)で「BL」というジャンルを説明するものが多いです。
レーベルの個性を表現するより、ジャンルを説明することが一にも二にも重要なようです。
BLだけでなく、他の少女漫画や少年漫画でも、
書籍の背の部分には「SHOJO」や「SHONEN」などの文字が入ることが多いです。

また、(BL以外の)レーベルのロゴの中には、
しばしば「日本」的なイメージが使用されている例もありました。
先ほど紹介したタイフウ・コミックスの百合漫画レーベルのロゴもそうですが、
panini comics(パニーニ コミックス)の、GÉNÉRATION COMICS(ジェネレーション コミックス)のロゴや、
panini1.jpg
(パニーニコミックスはイタリアの出版社ですがフランスでも翻訳出版を行ってます。)

Soleil Manga(ソレイユ漫画)のロゴなど、
Logo_Soleil_Manga.png
(WikipediaのSoleil MangaページのLogo de la collection Soleil Mangaを引用。)
露骨に日本っぽいですね。
翻訳出版をしている漫画レーベルのロゴは、日本発の文化であるイメージをヴィジュアルで伝えているものがいくつかありました。



フランスはやっぱり漫画先進国なんだなーと実感しました。
一社独占とかではないので、レーベルなどを比較して見ることができるが面白いです。
今後、海外でさらに漫画やBLというジャンルの認知度が上がることで、
ロゴに変化が見られるのかなど注目したいところです。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
次回以降は、翻訳漫画の装丁を見ていきたいと思っています。

2016/03/30

フランスの書店2

2月にフランスに行ってました。
前回の記事(フランスの書店1)に引き続き、パリ市内の書店を紹介します。
今回はフランス、パリのオタク界隈である『ケレ通り』から紹介します。



【Rue Kaller(ケレ通り)】
ケレ通りは、バスティーユ広場の近くにある、翻訳漫画やバンドデシネ、アメコミなどの
オタク関連の専門店が多くある界隈です。

バスティーユ駅(地下鉄の)から徒歩で行きました。近かったです。
バスティーユ広場
7月革命の記念柱(天気悪いなー)
フランス革命あたりの歴史が好きだったら、萌えスポットだったのかもしれない…。
オペラ・バスティーユ
近くには、新しい方のオペラ座(オペラ・バスティーユ)がありました。



そんな名所をほとんど素通りし、さっそくケレ通りに向かいます。

・MANGA TOYS
MANGATOYS3.jpg
MANGATOYS1.jpg
MANGATOYS4.jpg
翻訳版の漫画と、フィギュアを取り扱うお店でした。

MANGATOYS2.jpg
入り口に『ワンパンマン』のポスターが!!
フランスでも『ワンパンマン』は大人気のようで、旅行中よく見かけました。

MANGA TOYSさんでもポスターとか店頭POPに力入ってました。



・Pop Culture Shop
PopCultureShop1.jpg
PopCultureShop2.jpg
フィギュアやアメコミ関連のグッズを多く取り扱っているお店でした。



・MANGA DORI
MANGADORI1.jpg
MANGADORI2.jpg
コスプレ関係の専門店でした。
店頭に「『D.Gray-man』の服あります」って書いてあった。
そういえば、2016年7月から新シリーズがアニメ化するそうですね。
フランスでDグレの人気が出たのは、なんかわかる。
ロゴがフラクトゥールだし。ゴスロリ好きとの相性が良さそうな作品。


・MANGA NEKO
MANGANEKO.jpg
コスプレ関連のグッズと、アニメ関係のグッズを取り扱うお店でした。

この、店名の最初に「MANGA」って入っているお店等は、
たぶん系列店なんだと思います。



その他、ゴスロリっぽいファッションを取り扱う服屋さんなどなど。
ゴス1
ゴス2
ゴス3



・M.C.B.D SHOP
MCBDSHOP.jpg
MCBDSHOP2.jpg
ケレ通りの一本手前の、Rue des Tailandiers(タイアンディエ通り)にある書店です。
翻訳漫画からバンドデシネ、アメコミまで、書籍を中心に総合的に取り扱っていました。

値段が聞き取れなくって、何回も聞き返してたら紙に書いてくれた。めるしー。
その後は英語で話しかけてくれたりして、全体的に親切だった。

こちらのお店にフランス語版『月刊BE×BOY』が売っていたので購入!!後日紹介します。
そういえば、日本にあふれているような漫画雑誌って本当に見かけなかったです。
漫画の翻訳出版が盛んとは言っても、あくまで単行本が主流のようです。



・BDNET Bastille
BDNETBastille1.jpg
BDNETBastille2.jpg
こちらもケレ通りから少し外れた、Rue de Charonne(シャロンヌ通り)にあるバンドデシネ専門店です。
日本の翻訳漫画や子供向けの絵本なども取り扱っていましたが、あくまでバンドデシネ専門店ですね。
BDNETBastille4.jpg
この旅の中で行った書店の中で、一番バンドデシネの品揃えが充実していました。
なので、このお店もとてもオススメです!!

BDNETBastille5.jpg
BDNETさんでも『ワンパンマン』推していた。

店員さんがものすごく親切で、「全部読んでいいからね!なんでも聞いてね!」って英語言ってくれたんだけど、私が聞きたいこと英語にできないっていうね。不甲斐ない。
店内にバンドデシネの複製原画?原画?が飾ってあって、見ているだけで楽しかったです。

BDNETBastille6.jpg
BDNETさんはチェーン店のようで、ショップバッグもちゃんとしてました。
このあたりで、本を買った後に毎回聞かれる言葉が「袋入りますか?」なんだと気づく。
(それまでわかんないからヘラヘラしてた。)



・La Manoeuvre
LaManoeuvre1.jpg
LaManoeuvre2.jpg
オタク関連の書店ではないのですが、
バスティーユからケレ通りに行く途中の、Rue de la Roquette(ロケット通り)にあるので立ち寄ってみました。
文芸書や、アート関連の書籍も多く取り扱っていた気がする。
LaManoeuvre3.jpg
手書きのPOPが添えられていたり、とても雰囲気の良い書店でした。
造本が、おもしろい書籍も多くて、いくつか購入したので、後日紹介したいと思います。



ケレ通りは「オタク界隈」とはいえ、日本の繁華街のようなギラギラ感はなく、
近くに小学校があったりして閑静な印象でした。
おじいちゃんと小さい男の子が手をつないで散歩したりして、
ショウウィンドウのフィギュアとか見ながら話してて、ほのぼのした雰囲気でした。
オタクスポットであることに焦点を当てがちですが、
この界隈はオシャレなセレクトショップや雑貨屋さんも結構ありました。
散策してみると楽しいかも。

お店の雰囲気は、秋葉原や池袋というよりは、
中野か大阪の日本橋のお店のイメージに近かったです。
(雑多で、よりディープな感じが…。)
あと、さすが観光地、英語話せる店員さん多かったです。
店員さんが、どんくさい日本人にも超親切でした!!めるしー!

お店に入る時に、店員さんに「ボンジュー(こんにちは)」って言って、
出る時「メッスィーオーボワー(ありがとう、さよなら)」って言うやり取りが楽しかったです。
お手軽に通じた気分になれるので、言うと楽しいです。
以上、ケレ通りの紹介でした。



【日系企業の書店】
日本でもよく目にする書店が、パリ市内にもありました。

・ジュンク堂
ジュンク堂1
そのまんまジュンク堂。日本語の書籍を取り扱う書店でした。
店員さんも日本人で、ぜんぜん異国感がしなかった。
日本人向けというか…日本語の書籍を買いたい人向けの書店でした。
『ちゃお』とか『りぼん』とか漫画雑誌も置いてました。
地下に漫画コーナーもありました。

・ブックオフ
(どしゃぶりで、超寒かったので写真撮るの忘れた。)
日本のブックオフのシステムを導入している新古書店でした。
値段のつけ方がシンプルでした。
取り扱っている書籍はフランスのもので、
日本の古書をフランスで売っているわけではなかったです。



その他、たまたま見つけた書店や古書店にも立ち寄りました。
書店(パリ)
街中の個人でやっているような書店や古書店は、
バンドデシネはあっても、日本の漫画の取り扱いはないお店も結構あります。
日本の漫画の翻訳版を買おうと思うなら、
BDショップや大手チェーンの書店を狙って探すのが効率的です。



さすが翻訳漫画の先進国フランスって感じでした。
2年前?か3年前?に行ったスペインよりも、確実に翻訳漫画の取り扱いが多かったです。

フランスでは、恋愛漫画やスポーツ漫画があまり売れないと聞いたことがあったので、
日本のラインナップとは随分違うのかなと予想を立てていましたが、
行ってみるとそんなことはなく、
日本で流行ってる『L♥DK』とか『虹色デイズ』『日々蝶々』などの恋愛モノも多くありました。


『あひるの空』とか『ハイキュー!!』『黒子のバスケ』などの、部活・スポーツモノもたくさんあったし。


人気の度合いなど詳しくはわかりませんが、売り場には並んでました。
前陳した『ワンパンマン』の他に、『僕だけがいない街』『いぬやしき』も人気みたいでした。


そしてやっぱりワンピースとナルトは、どこに行ってもだいたい売っていた…。
BLも沢山取り扱っていて、一見日本の書店のラインナップと遜色なく見えました。
でもよく見ると、出版社やレーベルごとにごっそり無かったり…
その辺りの、何が売れているのとかは、もう少し考えたいと思います。



長くなりましたが、フランスで行った書店の紹介は以上です。
お付き合いくださりありがとうございました。
次回以降は、フランスで購入したBL漫画のロゴや、
商品自体にも焦点を当てて、紹介したいと思っています。
よろしければ、引き続きよろしくお願いします。

2016/03/26

フランスの書店1

お久しぶりです。
2月に一週間くらいフランスに行ってました。
観光したのはパリ市内だけなんですけども。
引っ越しやら何やらでバタバタしていたので、こんな後になって更新してます。

旅の目的は観光ですが、書店に沢山行こうっていうのが一つの目標でした。
フランスは、日本発の漫画の先進国らしいので、どの程度普及しているのか、
どんな漫画が流行っているのか、など注目しながら見てきました。
また、フランス語圏で独自の発展を遂げた漫画である『バンドデシネ』の流行なども見つつ。

とりあえず今回の記事では、パリ市内の書店を紹介します。
買ったものの紹介は後日…



・Fnac(Paris St-Lazare)
fnac1.jpg
fnac3.jpg
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Fnac(フナック)はフランスの小売チェーンで、書籍から、CD、DVD、音響製品なども幅広く扱っています。
St-Lazare(サン・ラザール)店は、ショッピングモールの一郭に入っている店舗で、1階から4階まで全部フナックっていう店舗の作りでした。
一番上の階が書店コーナーで、結構品揃えが充実しているので、一番オススメの書店です。

冒頭で触れたフランス語圏の漫画である『バンドデシネ』のコーナーがあり、
その一郭に翻訳版の日本の漫画を取り扱う棚がありました。
日本の漫画を取り扱うコーナーは、『Comics』ではなく、『Manga』表記でした。
5畳くらいの空間に棚が並んでいて、棚の上に『shojyo』とか『syonen』とか書かれていました。
(写真なくてごめんなさい。)
フランスでもそういうジャンル表記なんだ!って感心しました。
BLって書いてある棚はありませんでしたが、BL漫画も多く取り扱っていましたよ。

バンドデシネコーナーの客層は、ティーンから年配のおじさままで幅広く、
少なくとも子供向けとか、若者しか立ち入れないような空間ではなかったです。
(そこは日本と同じか…)
けど、バンドデシネって結構値段が高いので、若い世代が買うのはちょっと大変かもしれない。
ピンキリですが、バンドデシネ15€(約1800円)、
日本の漫画の翻訳版8€(約1000円)くらいで売られていました。
製本の違いが大きいようで、バンドデシネと翻訳漫画は倍くらい値段が違うのです。
(その辺は次回からの記事で詳しく書きたいかな。)
バンドデシネは、フランスでは『9番目の芸術』と呼ばれているらしく、芸術的評価が高いです。
日本の漫画の大衆的なイメージとは差異がありますね。

翻訳漫画もバンドデシネも、アメコミも、保護ビニールがかけられてないものが多く、みんなガンガン読んでました。
なんなら床に座ってパン食べながら読んでる子供とかいた。自宅なのかな?って思った。
ダンディーなおじさまが真剣な眼差しでBLの棚を見ていた…。漫画ファンなのかな。



・Fnac(Gare de l’Est)
fnac4.jpg
同じくフナックの l’Est駅の中にある店舗です。
サン・ラザール店よりは規模が小さいですが、バンドデシネコーナーがあり、日本の漫画の翻訳版も取り扱っています。
BL漫画も取り扱っていました。
余談ですが、緒川千世先生の『カーストヘヴン1』が新刊で出たばっかりだったらしく、どこの書店の漫画コーナーにも並んでいました。人気っぽいです。スクールカーストとかは、やっぱり海外でも理解しやすいのかなとか、いや…日本より顕著なのかも、とか思ったり。

ここは駅の中の小さい本屋さんって感じです。



・GIBERT JEUNE
GIBERT JEUNE1
GIBERT JEUNE2
(微妙に琴線に触れるネーミングですが、ジルベールでもJUNEでもなかった残念。
…ジルベールのスペルとか知らんけどな!)
GIBERT JEUNE(ジベール ジュンヌ)は一度見たら忘れられない顔のイラストと黄色のイメージカラーが特徴の書店です。徹底的に黄色!と顔!だった…。
児童書から専門書まで幅広く取り扱う書店で、古書も取り扱っていました。
GIBERT JEUNE3
GIBERT JEUNE4
(この写真で何を買ったか、わかる人にはわかる。)
全部の古書にこのシールがついてます。すぐ剥がれるシールだけど。
キャラが濃いなジベールさん…。
地下がバンドデシネコーナーで、アメコミや漫画も取り扱っていました。
ここで昔懐かしいBLを見つけて(しかもフランス語版〜!)
テンション上がりっぱなしでした。
いくつか購入したので後日紹介します。



・BD et Compagnie
BD1.jpg
たまたま立ち寄った15区でみつけたB.D.(バンドデシネ)ショップです。
バンドデシネはB.D.(ベデ)って略されます。
フランスのオーソドックスなB.D.ショップって感じです。
BD2.jpg
ショウウィンドウはこんな感じ。
日本の漫画の取り扱いもありますが、バンドデシネが多かったです。
BD3.jpg
店頭にあったチラシ。
2016年1月27日に、ピカ出版から発売される、3つの漫画のチラシかな…たぶん。
お財布漫画ってそういうレーベルかしら?
財布っぽいデザインにされてて、マジな財布なのか、
そういうレーベルなのか言葉がわからない人にはわかんない。
BD4.jpg
ところで、お店のこの黒の組織っぽい人のマークはなんなんだろう?
フランスで漫画読みってそういうイメージ?秘密結社っぽいっていうか…。
『オタクは怪しい奴ら』ですか?



と、ここまで書いて、
長くなりそうなので、書店の紹介も二回に分けます。
次回はフランスのオタク界隈である『ケレ通り』の紹介から。
よろしければ、引き続きおつきあいください。

2015/06/20

『失恋の傷を癒すBL』特集

大変お久しぶりです。
大学での勉強や就職活動でバタバタしておりました。

いきなりですが、先日、片想いをしていた人にフラれました。
それとはまったくの無関係ですが、『失恋の傷を癒すBL』特集をやってみます。
(なぜか天から企画が降ってきました。なんでだろ〜)
「泣いてスッキリする」っていう期間は終わったので、
今回は「元気出していこう!」っていうチョイスです。
(こういう時バッドエンドのBLとか読むと気分がスッキリするのかな?とか思ったけど、別にフラれたからといって、相手に落ちぶれて欲しいとか、ボコボコになって欲しいわけではないので…今の気分とはちょっと違うかな。)

っていうかこの記事自体、
フラれた相手に「新しい嫌がらせの方法か」と思われそうで、ちょっと心配です。
しばらくしてこの記事が消えたら、「ああ、怒られたんだな」って思ってください。

以下、『失恋の傷を癒すBL』作品を紹介します。
完全なる私チョイス!の、私調べ!です。あしからず〜
(小説はたくさん読んで吟味しているわけではないので、いつもながら漫画ばかりのセレクトでごめんなさい!)



1situren.jpg
『空と原』 中村明日美子(著)
やっぱり、登場人物達が一度は失恋を経験しているので、感情移入できます。
失恋の傷を癒しながら、新しい恋愛がスタートするって、いいですね〜。
ゆっくり失恋の傷を癒していく、優しい物語だと思います。
みんなが幸せになれたらいいよね…。
〈同級生シリーズ〉の中でも、特に失恋後におススメの作品です。
続編の『O.B.』『O.B.2』も合わせて要チェックっ!!



2situren.jpg
『俺と上司の恋の話』 ナナメグリ(著)
周囲の人間に支えられて…失恋の傷を癒す。泣けるわ〜
この漫画に登場する会社の人たちみんな優しいんですよね。
こんな世界になったら、すごく、素敵だと思うんだけど。
ナナメグリ先生の著作の中でもこのシリーズは特に好きです。
続編の『俺と部下の恋の先』『俺と彼氏の恋の果て』も必読ですっ!

装丁が美しいシリーズです。巻を追うごとに物語の深みが増します。



3situren.jpg
『おじさんは忘れモノのなか。』 北別府ニカ(著)
いつもの北別府ニカ先生の世界観より、少しビターな作品です。
装丁もその雰囲気をおびています。だから本当は装丁にもがっつり言及したい!
私が撮った写真じゃ魅力が伝わってない!
(Amazonさんの書影の方がずっと良いわぁ…)

グレーのトーンが美しいっ!
表題作も素晴らしいですが、同時収録の『いちばんすきな人』も素晴らしいです。
「叶わないかもしれない恋」と、「終わった恋」の両方がこの一冊につまっています。



4situren.jpg
『王子様はいない』 在智はるふみ(著)
タイトルがまず最高!そうだよっ、王子様なんていねーんだよっ!
受×受のカップリングです。
同時期に失恋を経験した、
『女王様気質』と『お姫様思考』の二人がどう恋に落ちていくのか!
発売当初は斬新な印象だったけど、今ならアリですね。むしろ非常に好きだ!!
さ〜てどっちが攻になるでしょうか?はたまたリバカップルか。
それは読んでのお楽しみです。



5situren.jpg
『晴れときどき、わかば荘まあまあ』 羽生山へび子(著)
最初に発売された『晴れときどき、わかば荘あらあら』じゃなくて、
後に発売された『まぁまぁ』の方です。
でもまぁ、オムニバスシリーズなので、合わせて読むことをおススメします。
わかば荘を舞台に、住人達の恋を描いてきたシリーズです。
小料理屋の女装ママ「春野わかば」さんの物語は、
この作品の集大成と言えるのではないでしょうか。
愛情とか、親切とかは、報われたり報われなかったりすることがありますね。
まぁ、そういうものだし、見返りを求めたいわけでもないなって、
しみじみ考えたりしました。
ラストシーンの美しさは必見っ!!あ〜まさに「皆に幸在れ!」です。
羽生山へび子先生の作品は以前こちらの記事でも紹介しました。
いつもながら装丁が味わい深いです。



6situren.jpg
『ルールの染みた身体』吉田ゆうこ(著)
吉田ゆうこ先生の短編集です。中でも特に『少女、35歳』は切なさMAX。
片想いや、恋愛関係になる一歩手前の、一方通行の想いがたくさん描かれています。
せつないっ!非常におススメします!
吉田ゆうこ先生の作品は、以前『悪玉』の記事でも紹介しました。

この記事以降に発売された『いとしの未来くん』
『プレイバック』もそれぞれ魅力的な装丁です。
今年発売された『HEARTY』の装丁もすごく良くて、胸がぎゅっとする作品でした。



7situren.jpg
『幸せになるのさ!』 雲之助(著)
雲之助先生の作品は、「優しさ」と「強さ」を感じる作品ばかりで、
読後はいつも幸せな気持ちになります。
カップルの信頼しあっている、いちゃいちゃ感も好きです。
ですが、今、雲之助先生の作品を読み返したら、完全に「傷口に塩」。
(※大ファンです。いつもは大好きです。)
なのですが!
この作品は、登場人物が「失恋」や「友人の裏切り」など傷ついた状態から、恋愛がスタートします。
タイトル通り「幸せになるのさ!」と、元気になっていくストーリーです。
だから、こちら(読者)も元気な気持ちになれます〜
雲之助先生の作品は元気になれる薬みたいだな〜(※へんな薬じゃない)




あと、個人的に吹山りこ先生の『薔薇色呼吸』『薔薇色呼吸2』『薔薇色予報』を読み返したくなりました。
特に、『薔薇色予報』は、失恋に傷ついた人がもう一度恋をするお話なので。


草間さかえ先生の『イロメ』『ヌレル』も、無性に読み返したくなったな…。
片想いが空回りしてる人たちが何人かいるからかな。



この中には、装丁をがっつり語りたい作品もたくさんあるので、
また別の記事で紹介したいですね!(←いつも口だけ。)



最後に、なんとなく思い浮かんでる歌を載せておきます。
(※YouTubeからひっぱってきました。)

石田燿子さんが歌う『Sugar Baby Love』です。
『ちっちゃな雪使いシュガー』っていうアニメのオープニング曲です。
このアニメ大好きだったな〜
カバー曲なんですけど、女性目線の日本語歌詞の方が今は共感できます。

原曲のルベッツの『Sugar Baby Love』も、好きな映画の挿入曲なので好きです。
ただ、男性目線の英語の歌詞にいまいち共感できない…なんか、言い訳っぽくないですか?
Winkが歌っている昭和歌謡風のアレンジは、結構好きです!(アイドルが好きだから。)

一瞬、PUFFYがカバーした『ウェディング・ベル』と迷ったんですけど、
さすがにフラれたからといって「くたばっちまえ」とまでは思ってないんで(笑)
非常に誤解をまねく選曲だしね…。



BLのことは、365日24時間好きなんですけど…、
今、ラブラブ甘々なBLを読んだら、逆に傷口に塩塗られすぎて死ぬ。
しばらくラブコメBLとか読んで元気出したいと思います。
オススメの作品とかあったらTwitterで教えてくださ〜い。


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プロフィール

カジワラ

Author:カジワラ
BL漫画のファンです。素敵な装丁の漫画を手に取るとたまらない気持ちになります。
勉強もかねて、BLのことや、装丁、デザイン、書籍周辺などについて、書いていこうと思います。

ご連絡はこちら。
blgasuki★gmail.com
★を@に変えてお送り下さい。

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