BLのデザイン

BL漫画の装丁を中心に、デザインを真面目に見ていくブログです。装丁やデザインについて勉強中。

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2014/03/08

『gateau』:一迅社

今回は、一迅社さんより発行されている、
BL月刊誌『gateau』を紹介させていただきます。

2014年度よりアンソロジーから月刊誌へと移行されました。
それに伴い、アンソロジーの頃とはまた大きく印象が変わりましたので、そのことにも焦点をあてつつ、紹介させていただきたいと思います。



『gateau 2014年1月号』
出版社:一迅社
発売日: 2013/11/30
商品パッケージの寸法: 25.6 x 17.8 x 3 cm
装丁:BALCOLONY.

●cover & SAILENT DRAMATICA●
スオウ「ladders and the crocodile」
●巻頭カラー●
ありいめめこ「ひとりじめマイヒーロー」♯10.5
●連載作品●
秀良子「STAYGOLD」第四話/山田パピコ「GLOW!」act.1/高岡七六「戦国Busho Love」/雨森ジジ「ばらのお庭のけものたち」第1話/ぱんこ。「ひねくれチェイサー」race.1
●シリーズ連載作品●
松本一個「INSTANT奇跡」前編/流れないテッシュ「メリーメランコリー」前編/灼「相生結び」前/さがのひを「となりに咲く花」前編
●読みきり作品●
香山アオリ「イチバンボシの天文書」/ムノ「終電エレジー」/小雨田ゆう「2LDKに住みつく恋」/葉比ヤマ「ニアリーイコール」/古矢渚「ナンバーコール」/紡ぐるり「枯れ木にリボン」/六時「ドロップ・ソノリティ」/蒼宮カラ「車内ではお静かに」/茨芽ヒサ「疾走デイズ」/すもも「紡ぐ文字の先の君」




この雑誌の、ロゴ・装丁・紙面レイアウトを担当させたのは、クリエイティブデザインユニットBALCOLONY.(バルコロニー)さんです。
http://www.balcolony.com/

メンバーが大勢いらっしゃるデザイン事務所さんなので、どなたがどの作品を担当されたかまでは把握できませんが、印象深い作品の代表として、

同じく一迅社さんの『コミック百合姫』の装丁であったり、
BL作品では、ありいめめこ先生の『ひとりじめボーイフレンド』を始めとする『ひとりじめ』シリーズ、
腰乃先生の『部活の後輩に迫られてます』『未知との遭遇』などの装丁を担当されています。
きっと皆さんの身の回りにも、
BALCOLONY.さんがデザインに関わっている作品があるのではないでしょうか。

皆さんご存知『魔法少女まどか☆マギカ』のロゴデザインを担当された染谷洋平さんがいらっしゃるのもBALCOLONY.さんです。

染谷さんは『オタクとデザイン』というサークルでも興味深い活動をされています。
http://www.balcolony.com/otakudesign/


余談ですが、BALCOLONY.さんは、アダルトグッズ(オナホ)のパッケージデザインもされていたりする懐深いデザイン事務所さんです。
で、そのアダルトグッズのパッケージデザインも、すごくカッコイイんです!
『オタク=ダサい』というこれまでのイメージを吹き飛ばすような、素晴らしいデザインを沢山されています。

私事ですが、大学に入ってから『デザインを勉強している自分』と『オタクな自分』というものに、ものすごく矛盾を感じていました。
同じ『創作』という興味関心からスタートした筈なのに、『デザイン』を学べば学ぶほど、それぞれが離れていく感じがしていました。
そんな中で、どんなターゲット層であっても、真摯に向き合い、デザインをしてくれるデザイナーさん達がいると知ったときは、胸が熱くなりました。
『オタクな自分』と『デザインをする自分』を繋ぐヒントが得られたような気がしたんです。
このブログを始めた理由には、そんなデザイナーさん達がいることを知ってもらいたいという気持ちもあります。

BALCOLONY.さんの作ったアダルトグッズ(オナホ)のパッケージデザインは素敵です!!実物は見たことないけど!



「gateau創刊おめでとうございます!」なんて、大変今更感があって申し訳ないですね。でもおめでとうございます。
これまでにすでに4冊発行されていますが、毎月趣向を凝らしたデザインでワクワクしています。
特に好きなのが創刊号です。
gateau1.jpg
メタル紙のシルバーと、特色のグリーンが美しいですね。
gateau2.jpg
銀インクだとここまでの写り込みは出ないので、メタル紙(鏡のような光沢のある紙)だと思います。
メタル紙に白+CMYK+特色グリーン(+髪の色で特色青とKP?なのかな?ちょっとここはわからない。)
gateau3.jpg
白が載せられている所と、そうじゃない所があって、色の差が楽しめる所が面白いなと思います。
独特の奥行きや浮遊感があります。



アンソロジーから月刊誌への移行にあたって、細かく変わった点は沢山あると思います。
【①サイズ】A5→B5に。
gateau4.jpg
A5は『コロコロコミック』のサイズで、B5は『ジャンプ』とか『マガジン』のサイズです。
【②価格】も、¥980→¥662に。
【③造本】は、本体(並製本)+カバーから、本体(並製本)に変わっています。
などなど色々あるのですが、それらはあくまで『ハード』の部分の変化ですね。

一番変化を感じたのが、『ソフト』の部分。
新しいキャッチコピーとコンセプトです。
雑誌のキャッチコピーは『究極のボーダレスBLコミック誌』で、
コンセプトは『創造的破壊。』です。
そして、それらのコンセプトを言葉にしなくても感じさせる表紙のデザイン。

雑誌に掲載されている作品自体は、世代に関わらず楽しめるものなのですが、
表紙のデザインに限って言えば、ターゲット層が若くなったような印象があります。
私(20代前半)も別に買いにくさは無いのですが、中高生の子達の方が、より響くものがあるんじゃないかなと想像します。
自分が初めてBLを手に取った十代前半の頃、やっぱりドキドキしながら雑誌を手に取ったような記憶があるので、そんな時期に、こういう雑誌があったら買いやすかったのかな?と思ってみたり。
BLの世界に一歩踏み込む『ボーダー』が低くなったような感じですね。
これまで商業BLを読んだことがない方にも、是非手に取って頂きたいです。

これまでのキャッチコピー『こっそり愛を信じてる、よいこのためのBLレーベル。』も私は結構好きでした。(「よいこ」と言われるとちょっと恥ずかしさがありますが。)
これまでのアンソロジーも毎回素晴らしかったので、『前の方が好きだった』というファンの方もいるんじゃないかなと思います。
新しくなった『gateau』にワクワクしていますが、
アンソロジーだった頃の良い部分は引き継いでいって欲しいですね。



2月号』は、ホログラムの光の動きが目を引きます。

角度を変えながら見るとキラキラ動いて見える、ビックリマンシールのアレですね。
gateau5.jpg

3月号』は、穴あけ加工がされていました。

次の見開きページとの連動のさせ方が見所!
gateau6.jpg



最新『4月号』は、まだお近くの書店でも店頭に並んでいると思うので、是非直接ご確認ください。
アンソロジーから続いている、ありいめめこ先生の『ひとりじめ』シリーズもまだまだ続きそうです。
私も試しに買ってみるつもりだったんですが、ぱんこ。先生の『ひねくれチェイサー』にハマってしまった。うーん、どうしよう。
読者ページなど、これからどんどん面白くなっていきそうですね。
毎月30日は『gateau』の発売日!

興味を持たれた方は、まずWEBページをチェック!!
WEBページも凝った作りになってるので是非見てみて欲しい。
http://www.ichijinsha.co.jp/special/gateau/magazine/



雑誌のリニューアルって、こんな風にして出来ていくんだなーって、なんだか感慨深かったです。
ここ最近、コミックスのデザインをリニューアルしたBLレーベルさんも多いですね。
ずっと買い続けていた方の中には、『前の方が好きだった』って思う方もいるんじゃないかと思います、
それまでの思い出ごと、デザインに詰まっていますしね。
私も、最近、お店のロゴのリニューアルを頼まれていまして、
難しいなー…と思っています。
これまであったものを変えるっていうのは、勇気のいることですね。
『何故変えなければいけないのか』、『どうすればこれまでより良くなるのか』しっかり考えて頑張りたいと思います。
創造的破壊を胸に。
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2013/05/27

『Fig vol.1』:東京漫画社

お久しぶりです。

今日は、5月24日に創刊された、
東京漫画社さん発行の、オリジナルアンソロジー雑誌『Fig vol.1』をご紹介させていただきたいと思います。

(Amazonでは5月30日から発売みたいです。)
詳しくは東京漫画社さんのホームページでご確認下さい。
そういえば雑誌の装丁についてご紹介させていただくのは、始めてですね。
コミックスの装丁だけでなく、最近は、漫画雑誌も面白い素敵な装丁が多いので、今後もっと紹介する機会があればいいなと思います。



『Fig【フィグ】』は、東京漫画社さん発行のアンソロジー雑誌です。
http://www.tokyomangasha.com
新しく創刊された雑誌なのですね、おめでとうございます!
キャッチコピーは『よくばりなアナタのために。』だそうです。

BL雑誌、アンソロジーって今ものすごくたくさん発行されてますよね。各種。
東京漫画社さんからも、すでにオリジナルアンソロジー雑誌の『Cab』が発行されてますし。
BL雑誌・アンロロジーには、それぞれ特色があって面白いです。
『Fig【フィグ】』がどういう雑誌かというのは、まだこれからわかってくることかもしれませんが、
創刊号を読んだ印象では、王道っぽい作品から、ちょっと珍しいものまで、
暗めなのから、ハッピーなのまで、各種そろってるって印象です。(まさに、よくばりなアナタのために、ですね!)

あ、ちなみに『Fig』は、イチジクって意味らしいですよ。調べたら他の意味もあったけど。
表紙にもイチジクの絵が描いてあるから、多分果物の方の意味だと思う。



いつもは装丁を担当されたデザイナーさんも合わせてご紹介させていただいているのですが、今回はちょっと調べても出てきませんでした。
エイリアンズさんというデザイン事務所さん?らしいのですが。(名前は何度かお見かけしたことあるんだけどなー)
気になりますね。



このアンソロジーが創刊されるというのは知らなかったのですが、
本屋さんで見つけた時、「すっごいオシャレ〜!」と思って購入しました。
(いや、オシャレだから買ったというわけではないですが。東京漫画社さんから発行されたアンソロジーという興味もあって。)
fig1.jpg
表紙のトジツキハジメ先生のイラストレーションがとても素敵です。
ファッション誌みたいな雰囲気がありますね。(ルミネの広告…にしたらあかんか、BLやしな。)
大きく引き延ばしてポスターにして、部屋に飾りたい感じ!




手触りはしっとりマットPP(つや消し)加工。
fig2.jpg
(いつもながら私が撮影した写真じゃ、この素敵な質感伝わらない…)

漫画雑誌にマットPP加工が使われているっていうのは、数は少ないですが、今はもうそんなに珍しくないと思います。
少女漫画雑誌だと、『bianca』っていう雑誌の2013年6月号が、つや消し加工だったのですが、すっごく可愛かったです。


BLだったら『on BLUE』のVOL6は、あれはつや消しなのか、ちょっとわからなかったのですが、雰囲気が出てて素敵でした。


さっきファッション誌みたいな印象って言いましたけど、実際はファッション誌にはあんまりマットPP加工は使われてない気がします。
つや消しなので、写真の発色とかはちょっと落ちるのかもしれませんね。
『DRESS』って女性雑誌の表紙がマットPPで、珍しいなーと思ったんですけど、あんまり雑誌自体の評判よくないみたいです。(どちらかというと、私の母親世代の雑誌なので、あまり詳しくはないのですが。)



目次や奥付の、ドットやストライプの扱い方が今風だなと思いました。
もう流行ってない?かもしれないのですが、マスキングテープを使ってデコレーションしたりしますよね。私、あれが結構好きで、その雰囲気があるなと思いました。

あんまりデザインについて私が書けることは無いのですが、
一貫して明朝体と、ローマン体で統一しているところとか、やっぱり洗練されてるな、とか思いますね。
うーん。とにかく、すごく好きなデザインです!(投げたな…。)



創刊号には、誕生記念のお祝い小冊子付きです。
それぞれの作家さんからのメッセージイラストと、トジツキハジメ先生の没になった表紙のラフが見られますよ!
編集部さんや、携わった方々のこだわりを感じた雑誌でした。

元々ファンだった漫画家さんと、このアンソロジーで初めて知った方と、両方いるのですが、
個人的に気になった作品は、
『CALL ME,CALL.』梶本レイカ先生が、また切ない感じの作品を連載し始めています。
『巣ごもり荘ダイアリィ』海野サチ先生による、不思議な住人達のお話。
『超銀河団の変』モチメ子先生はオッサンと電波系高校生?のちょっと変わった作品を描かれています。
などです。他にも面白い作品がつまっています。

次号も楽しみです。

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プロフィール

カジワラ

Author:カジワラ
BL漫画のファンです。素敵な装丁の漫画を手に取るとたまらない気持ちになります。
勉強もかねて、BLのことや、装丁、デザイン、書籍周辺などについて、書いていこうと思います。

ご連絡はこちら。
blgasuki★gmail.com
★を@に変えてお送り下さい。

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