BLのデザイン

BL漫画の装丁を中心に、デザインを真面目に見ていくブログです。装丁やデザインについて勉強中。

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2013/04/26

悪玉:吉田ゆうこ

お久しぶりです。4月は何かとバタバタしていて、更新が大分滞ってしまいました!
また、BL、装丁、デザインのことについて、もりもり書いていきたいと思っていますので!
よろしくお願いします!
今回ご紹介させていただくのは、吉田ゆうこ先生の『悪玉』です。

久しぶりの更新でちょっとドキドキですが、再開したら是非この作品を紹介したいなと、
頭の中ではずっと考えてました!
これまで紹介させていただいた作品も、(独断と偏見で選んだ)大好きな作品ばかりなのですが、
この作品は、特にツボにはまった、個人的に好きなデザインと、好きなストーリーの作品です。



それでは基礎情報です。

『悪玉』
吉田 ゆうこ (著)
出版社: プランタン出版(Canna Comics)
発売日: 2012/11/26
商品の寸法: 18 x 12.8 x 2 cm
コミック: 188ページ
装丁:平谷美佐子(simazima)

高校生の森崎は、ほんの出来心でしてしまった
初めての万引き現場を社会人の羽良多に写メで撮られてしまう。
秘密にしてほしいと嘆願する森崎に、
「僕の言うことを聞いて、暇潰しに付き合ってくれるならいいよ」と
羽良多が"ゆすり"をかけてきて……!?
生きることに無気力な羽良多と、小さな罪を犯してしまった森崎。
うまく社会に適合できない二人の逃避行の終着地とは――




プランタン出版さんのアンソロジー「Canna」で連載されていた作品です。
「Canna」は偶数月22日頃発売の、アンソロジー雑誌です。2010年に創刊ということで、比較的若いグループのアンソロジー雑誌ですが、もっとずっと前からあったような印象があります。
それくらい、もうBLコーナーに無くてはならない、お馴染みのBL雑誌です!
プランタン出版さんでは、BL専門の電子書籍レーベル『e-Boys!』での書籍販売も行っておられます。
本来、「本は紙派!」の私も、ちょっと懐かしいルビー文庫の名作とかには、くらっときちゃいますね。(書店さんで見つけられなくなった作品とか。)
電子書籍ユーザーの方は是非、そちらにも注目してみて下さい。



装丁を担当されたのは、simazimaの平谷美佐子さんです。
http://simazima.com
simazimaは、中西麻実さんと平谷美佐子さんのデザインユニットだそうです。
漫画を中心とした装丁のお仕事をされています。
中村明日美子先生の『鉄道少女漫画』『ノケモノと花嫁』、BLではカシオ先生の『クローズ・ゲーム』などの作品の装丁を担当されています。
鉄道少女漫画は、すごく『鉄道らしさ』が装丁に現れていて(表紙のタイトルや、奥付などで)、魅力的な作品でした。



あくまで個人的な趣味なのですが、
この装丁みたいに、シンプルな構造で、かつ主張があるデザインは、すごく好きです!
こういう配色の服とかあったら買っちゃうかもしれない。
(デザイン勉強してる人とかこういうデザイン好きそうだけど、どうだろう、私の趣味かな…。)
悪玉1
パッと見、背景が朱色の表紙と、真っ青な帯のコントラストがすごく強くていいな〜と思って、まず手に取りました。(でもAmazonの画像だと帯が無いんですよね…。私はこの帯好きなので、ぜひあって欲しい。)



帯に書かれた作中のセリフも、惹かれたポイントの一つです。
悪玉5
一言シンプルに、「いい子ってなんだっけ……?」という言葉。物語を知らなくても、なんだか切ないな、と思っちゃいました。
シンプルな装丁の魅力に加え、シンプルな帯が美しいです。



タイトルの『悪玉』、という文字は黒ではなくグレー。
悪玉6
これによって、背景の朱色との配色が、まろやかなになっています。
奇抜なだけでなく、繊細な気遣いが、この作品の雰囲気に合っている気がしました。



ちなみに、背の部分の配色も、朱色にグレーです。
Canna Comicsさんの背の部分は、白地にタイトル部分だけカラー、っていうのがテンプレートかと思っていたんですが、地がカラーでも良いんですね。
悪玉4
ここの配色で作品の雰囲気がすごくよく出てるので、棚差しされた時も手に取りたくなるのではないでしょうか。

『平積み(台に置かれて、表紙が見える状態)』と、『棚差し(棚に入って、背の部分しか見えない状態)』だと平済みの本の方がよく売れるのではないかな、と勝手に想像していたのですが、実際売り上げのデータだと、棚差しの本の売り上げの方が上回ってるそうです。(意外…。)
本の装丁において『背(タイトルや著者名が書かれた、本の厚みの部分。)』の部分がすごく重要なんだな、と再認識させられました。



買って、帯をめくってみて、「わ、下、履いてないじゃん…(なんか変態っぽい言い方ですが)」と気づいて、ますますこの帯好きになりました。
悪玉2
はじめから見えているよりも、よりドキドキしてしまいませんか?
『めくる』『触る』っていう行為は、やっぱり実際に手元にある、本という物体だけの特権ですよね。(匂い嗅いだりね。)



で、さらに裏面ひっくりかえしてみてびっくり!
悪玉3
表紙の主人公を、後ろから見た構図になっています。
すごくシンプルだけど、美しくて強いなーと思います。表裏でこういう関連性のあるイラストレーションって新鮮。

多分、裏表紙を見る時って、『あらすじ』が書いてあったりするので、この作品を「もっと知りたい!」という時ですよね。
私もそう思ってひっくり返したのですが、あらすじを読む、読まない以前に、もうがっつりこの作品の世界観に引き込まれてしまいました!
変な話、買う前からこの作品に夢中。



二段オチっていうんじゃないですけど、何度もびっくりさせられる仕掛けのある装丁だなーと思いました。
これまで紹介させて頂いた装丁の中には、『印刷のお手本帳!』みたいな、ものすごく独創的な印刷技法が使われていて、魅力的なものもありました。すごく勉強になってます。
ですが、この作品では、印刷技法や、紙質が特別変わってる、というわけではないです。(もちろん、私のような素人目にはわからない技術もたくさんあるのだと思いますが。)
カバーの紙は、比較的漫画の装丁ではお馴染みの光沢のある紙だったり。
それなのに、作品の個性が現れていて、尚かつ驚かさせられるようなデザインってすごいですよね。
技法に頼らない魅力というか。そういう所も勉強したいポイントだなと思いました。



カバーをめくって本体表紙には、作品の続きと思われるイラストと、作者さんのコメントがあるので、是非買ってチェックしてみて下さい!

表紙に惹かれて購入しましたが、ストーリーがものすごくツボでした。
(こういうちょっと暗い人達の話好き。)
同時収録の『ノンフィクション』を含め、種類は違いますが、独特の『危うさ』みたいなものがあって、読んでてドキドキしました。
いい子って…なんでしょうね。
吉田ゆうこ先生の作品を読むのは、今回が始めてだったのですが、前作の『ルールの染みた身体』も是非読んでみたいです。今後に注目の作家さんです!
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プロフィール

カジワラ

Author:カジワラ
BL漫画のファンです。素敵な装丁の漫画を手に取るとたまらない気持ちになります。
勉強もかねて、BLのことや、装丁、デザイン、書籍周辺などについて、書いていこうと思います。

ご連絡はこちら。
blgasuki★gmail.com
★を@に変えてお送り下さい。

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