BLのデザイン

BL漫画の装丁を中心に、デザインを真面目に見ていくブログです。装丁やデザインについて勉強中。

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2013/02/01

新宿ラッキーホール:雲田はるこ

記念すべき第一回目は、雲田はるこ先生の『新宿ラッキーホール』を取り上げます。
1

この作品から、『装丁ってすごいな!』というのを強く意識し始めたので、この作品を選びました。
雲田はるこ先生といえば、ほのぼのあったか系BLを描く漫画家さん。という印象が強かったので、結構、この作品の設定と装丁には驚きました。
本屋さんでこの漫画みつけた時の衝撃といったら!
明らかに異色を放っている!
表紙には下着の男、毒々しい色使い、ところどころに配置してある薔薇がなんだかとってもアダルティー。
こっちもだてにBL好きやってるわけじゃないですから、半裸の男くらいで驚いたりはしませんが、よくあるエロ漫画風のBLとも違うからこその、驚き。
というわけで、この漫画の装丁をみていきたいと思います。



まずは基礎情報から、

『新宿ラッキーホール』
雲田はるこ (著)
出版社:祥伝社(オンブルーコミックス)
商品の寸法: 18 x 13 x 1.5 cm
発売日: 2012/7/25
装丁:小田島等

かつては美少年、
その後はポルノスター。
叙情と欲望の魔術師・雲田はるこが描く、ゲイビBL!


BL漫画のサイズは大体大型で、18 x 13 cmっていうのは変わらないので、そのうち省くようになるかもです。

この作品は、onBLUEという雑誌に連載されていた作品です。
onBLUEさんは雑誌の方も大変装丁に気を使われていて、素敵な物が多いので、いずれ紹介することになると思います。



装丁を担当されたのは小田島等さん。
http://www.odajimahitoshi.com/
イラストレーターとしても活動されてる方で、時々、イラストノートとかで見たことあります。記憶違いでなければ…。


初めてこの装丁を見たとき、何となく、横尾忠則のポスターとかを思い出しました。

2.jpg
色合いとか、人物の扱いとか。
シアンから、白はさんでの、イエローにいくグラデーションとか。
赤い日の出のイラストとか。
調べてみると、デザイナーの小田島さんは、『1980年代のポップイラストレーション』に感銘を受けた、らしいのでその影響かな〜とも思いました。
まぁ私は1980年代のポップイラストレーションに詳しくないのですが。(勉強します。)

また、表紙の人物についても、雲田先生ってこんなにパキッと人物塗ってたっけ?っと思わせるような、肌色の印象が強い塗り。
いとしの猫っ毛』の時はもっと水彩のタッチで描かれていたと思うので、おそらく意識的にだと思います。肌色も、ほんのりピンクがかっていますよね。絶妙な色気です。これは特色を使っているのでしょうか、もともとこういう色なのか、気になるところです。
何にせよ、素材の扱いがめちゃめちゃ上手い!



カバーの紙についてですが、たぶん135kgくらいの紙なんですが、アート紙かな〜、コート紙かな〜、ん?って感じでちょっと何とも言えないです。(勉強不足orz)
紙の会社によっても名前は違いますしね。触った感じだと、私の知ってるので、Gコートとかサテン金藤が近いのですが、もっとマットな感じもしますね。裏の方が光沢ありそうなので片面アート紙かも。
えっと、つまりBL漫画って、ツルッとしてるのと、しっとりしてるのがありますよね、
しっとりしてる方です!!(諦めた(笑))
光沢は無い方が合ってるのかな、と思います。古い感じを出したいのなら。
本文の紙も、若干赤っぽくって、本当に若干。色更紙の何かでしょう。
この辺ちゃんと答えられるようにしたいので勉強しときます!うん。



ロゴについて、
4
タイトル、著者名とも原稿用紙のマスみたいなので囲まれたデザイン。文学っぽさを思わせるようなこのロゴが、作品の気怠気な、レトロなイメージにぴったりで、「何でこんなの思いついたのっ!?」と正直驚き。
それにこのロゴ、本文で白黒に印刷した時も見栄えしていいですよね。
3



帯も素晴らしいです。
5
この色!に白と黒だけのシンプルな文字印刷。
「帯って、結局装丁には邪魔なんだよ」って装丁家の方がおっしゃっていたのをきいたことがありますが、この装丁の場合、断然あった方がいい!

みなさんはどっちが好きですか?
sinnjyuku6.jpg
増刷するたびに帯が変わる漫画とかありますが、この作品にはいつまでもこの帯をセットにして欲しいです。
(この帯の色が横尾忠則風なのかな〜?)



カバー下はゴールドの特色一色です。(ちゃんと光沢あるし、特色のはず)
8.jpg
もうちょっとチープというかキッチュな感じでもいいかな?とも思いましたが、
『毒々しさ』という点ではいい味出してます。
 


外身の話ばかりでしたが、この漫画、中もいいんです!
(中っていっても漫画の内容のことじゃなくて、いや、内容ももちろん良いのですが!)
開いた1ページ目の見開きに、新宿2丁目の写真ひいてあるんです!
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芸が細かい~!
よくある漫画の装丁の1ページ目は、片面イラストが配置してあったり、っていうのが多いかなって思います。
イラストを見開きにしてソデで隠れちゃったらもったいないですしね。
それはそれでイラストを楽しめて魅力が的ではありますが、
この装丁の場合、この写真の効果で一気に世界観に放り込まれます。



実はこの作品、『2013年度版このBLがやばい!』で見事4位をとられています。(今年のこのBLがやばい!の表紙は中村明日美子先生でしたね。うふふ。)
ので、ご存知の方も多いかと思われます。好きな方は。
おめでとうございます!
私は断トツ1位だと思っていたのでちょっと意外なくらいですが…。
装丁を担当された小田島さんが『何度でも読み返したくなる』とおっしゃっている通り、大変素敵な漫画でした。
未読の方は、ぜひお買い求め下さいませ。
そして、装丁までもじっくり味わって楽しんで下さいね。

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Author:カジワラ
BL漫画のファンです。素敵な装丁の漫画を手に取るとたまらない気持ちになります。
勉強もかねて、BLのことや、装丁、デザイン、書籍周辺などについて、書いていこうと思います。

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blgasuki★gmail.com
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